自律神経を調節してパフォーマンスを向上させるセル・エクササイズ
自律神経のバランス
自律神経は、
交感神経 と 副交感神経
の2つの神経系統から成り立っていています。
・交感神経が優位になると、血圧が上がったり呼吸が心拍数が上がったり興奮状態になります。
・副交感神経が優位になると血管が緩んだりして血圧が低下し、落ち着いたリラックス状態になります。
これらの特徴から、2つのバランスはシーソーのよう一方が高くなり、一方が低くなると思われがちですが、実際にはどちらも高いor低い状態もあればどちらかが高い状態もあるのです。
一流はどちらも高い状態をキープしている
交感神経と副交感神経がどちらも高い状態にあるとき、適度な高ぶりと適度なリラックスが織り交ざった状態になります。
それは高いパフォーマンスを発揮するのに最適の状態です。
エクササイズによってバランスを調整する
交感神経と副交感神経は外からの刺激や、時間帯で変化します。
基本的に交感神経は朝から日中にかけて優位に働き、副交感神経は夕方から夜にかけて優位に働きますが、それに合わせてエクササイズという刺激で、どちらも高い状態にするのがセル・エクササイズです。
セル・エクササイズは筋トレや有酸素運動のように汗をかくタイプではなく、ほとんどストレッチのような感じで体に負荷をかけることなくその場で行うことができます。そのため動きも非常にシンプルで、無理なく続けられそうです。
各章末にあるコラムでは日常で実践できる自律神経の調節法が掲載されていて、そちらもとても勉強になりました。
自律神経にアプローチをする運動というのは世界初らしく、筋肉など体の外に着目した従来のトレーニングと違って自律神経に働きかけるトレーニングというのが斬新で単純に読んでて面白かったです。